フィリピン中央銀行によると、2021年6月末時点の国内銀行の不良債権(速報値)は総額4,829億9,112万ペソ(約1兆600億円)となり、前年同月から73.9%増加しました。前月比では0.7%増加しました。不良債権は6カ月連続で増加しています。
不良債権比率は4.48%でした。前年同月に比べ1.91ポイント上昇し、12年ぶりの高水準となりました。
貸倒引当金は、前年同月比31.3%増の3,977億9,034万ペソでした。商業銀行など46行の貸倒損失は、3.5倍の計49億2,000万ペソに達しました。
中銀によると、大手銀行は、不良債権比率が向こう2年で最大6.5%まで上昇する可能性があるとのことです。
国内銀行全体の6月末時点の業績は、純利益が前年同期比42.9%増の1,226億7,115万ペソで、純金利収入は3.4%減の3,255億8,251万ペソでした。