三菱パワー、比の発電所にAI導入へ

三菱重工業の完全子会社の三菱パワー(横浜市)は、フィリピンの発電所に人工知能(AI)システムを活用したデジタルソリューションを導入する考えを明らかにしました。発電所のトラブルを回避し、効率化や自動化、コスト削減を実現できるということです。

AIや機械学習、適応制御技術などを活用して発電所のスマート化を実現するソリューション「TOMONI」を提供します。発電所の詳細については明らかにしていません。80万キロワット級のガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備では年400万米ドル(約4億4,500万円)のコスト削減につながるとの見方を示しました。

三菱パワーはマニラ首都圏モンテンルパ市のアラバンに、東南アジア各国の火力発電所をカバーする「遠隔監視センター」を設置しています。センターではTOMONIを使用してプラントの運転データを監視し、データ収集と分析により発電所の運用を改善するということです。

三菱パワーはこれまでに、フィリピンで15カ所の発電所に機器の供給や保守サービスを提供しています。今後も発電所にTOMONIソリューションを提供していく方針を示しました。アジア向けでは、1月時点でTOMONIを65基導入しています。

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