フィリピン政府は12日、新型コロナウイルスのワクチンが相次ぎ到着し、計約3,950万回分に達したと明らかにしました。接種計画を加速させて、集団免疫の獲得を急いでいます。
11日に米ファイザー製が81万3,150回分、アラブ首長国連邦(UAE)政府からの供与で10万回分が到着しました。UAEは中国医薬集団(シノファーム)からの技術協力で国内生産している「ハヤト・バックス」を提供しました。フィリピン食品医薬品局(FDA)は同日、このワクチンの緊急使用許可(EUA)を承認しました。
月内には2,272万回分のワクチンが届く予定になっています。国内では接種を完了した人が人口の10%を超えましたが、政府はさらに加速させたい考えです。
ワクチンが続々と到着する中、民間企業も接種計画に協力しています。港湾運営大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)は、自社調達分から6万8,300回分を12の自治体に寄付したと発表しました。マニラ首都圏ケソン市や中部イロイロ市、南部ダバオ市などに分配されました。