保健省のコロナ予算、673億ペソ不適切処理

フィリピン政府の監査委員会(COA)は、保健省に充てられた2020年の新型コロナウイルス対策予算のうち、約673億ペソ(約1,480億円)が適切に会計処理されていないと明らかにしました。この問題について、ドゥテルテ大統領も保健相に説明するよう求めました。
監査委によると、50億3,800万ペソ相当の調達を裏付ける書類が提出されていないほか、14億500万ペソ相当の現物寄付が記録されていないなど、多数の不備が確認されました。予算から調達した6,994万ペソ相当の医療機器が、未使用のままになっているとも指摘しました。
デュケ保健相はこれに対し、「予算は検査キットや個人防護具の調達、医療従事者への給与や手当などに適切に支出した」と説明しました。一方で、「監査委の指摘を重く受け止めており、問題解決に向けて取り組んでいる」と述べました。

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